|
新しい記事を書く事で広告が消せます。 |
![]() [Puerto Galera Wedding]の婚礼料理の主役は“豚”である。当地では「パーティのために何キロの豚を何匹用意する」というようないい方をする。もちろん、生きているのを用意する。殺したてがいちばん美味しいからだ。料理の仕方は「ローカルなパーティ料理(婚礼料理)について」をご覧いただければわかるように野趣あふれるもので、よいシェフの手にかかると頗る旨い。近ごろは豚の値段もかなりインフレ気味なので、いろいろつてを頼って探していたところ、友だちのエディが実家のあるタクリガンで手配できるという。タクリガンはプエルトガレラの隣町サンチェドロのバランガイ(村のようなもの)でクルマで30分余りのところにある。彼の部落はシティオ(バランガイを構成する小さな集落)・マササ、海に近く、上の写真のようにところどころ海水が逆流し湿地を形づくっている。タクリガン(マササ)については「リゾートの人たちが行くリゾート」ででも紹介しているが、外国人オーナーがいくつかのビーチリゾートを築くとともに人々も金に目覚めてきていて、田園の国道から5kmも入ったこんな田舎でもインフレが進んでいる。水道もないのに土地の値段は1平米500ペソとのことだ。因みにエディのクヤ(お兄さん)ジョベンシオ・ヘレラが豚の面倒を見てくれることになって、ご尊父亡きあと父親代わりとなっているので、私たちの挙式のニノンをしてくれる。(方やニナンはわが大家さんソフィア・ブンクィンである。) ![]() ![]() 肝心の豚であるが、当初はレチョン(子豚の丸焼き)用の30〜40kgのものと中型のものを2匹で1万7千ペソとエディと話していたのだが、レチョン用と大型1匹で予算が少しでも減らせるならそうして欲しいと申し出た。フィアンセの一族郎党をマニラから招くので、フィリピンが安いとはいってもやはり出費が嵩むからだ。当日は例によって酒盛りとなったが、セカンドハウスに里帰りしていた大家さんの若い息子のグループも加わった席で、エディのクヤは小さいのならうちのでいいだろうという。上の写真は翌日撮らせてもらったもの。小さい豚のうちのいずれかが私たちの婚礼の餌食になるのだ。例によりタトゥス(サソリに近い形状)とアヤマ(蟹)がデーンと置かれた(ここの共同体ではタダ同然)酒席で、たちまち酩酊状態となってしまったこともあるが、それ以上は豚の話は進展しなかった。だが、鶏の話をしたところ、大家の息子が10羽ならうちのでいい、といい出して、後日エディがかけあってくれることになった。上の大型の豚は、エディのご母堂の家の近くのを撮らせてもらったのだが、確実にこれになるとはいえない。これはネイティブピッグだといっていて、山にいたのを捕まえてきたのかその子孫なのかは定かでない。とにかくいろんな豚がほとんどどの家でも飼われていて、さまざまな機会を待っている。特にいまはクリスマスを控えているので、いろいろな利害関係からどの豚がどのように利用されるか予測が立てられないようなのだ。 ![]() Above photos: copyright © 2008 Tetsuya Endo. All rights reserved. 上の鶏もマササで撮ったものだが、これと同様な、半分地鶏化した鶏を入手することになりそうである。というのも、わがアパートの上方で大家さんが同様の飼い方をしているからだ。当地の豚も鶏も、そうとう旨いと思う。だが、よいシェフあっての話である。私たちのレセプションは100%手づくりなので、腕前はプロだが機会がないためアマに甘んじている人の中から人選を進めていた。白羽の矢が立ったのが、お隣に住むエホバの証人の方だった。私は宗教に頓着はないのでどんな宗教の方もOK、肝心なのはフィアンセが仲良くしていただいていていろいろ助けてくれていたからで、彼女の方からどうだといい出した。聞けば、レイテからプエルトに来た方で、当初は外国人紳士が集うプエルトガレラヨットクラブのレストランで働いていたという。そして、次のような献立プランを持ってきてくれた。 味見したいと申し出て材料代を渡すと、早速、Chiken GarlicとChicken Afritadaをこしらえ持ってきてくれて、よく見るローカル料理とは違って見栄えがいい。口にしてみると、香料をふんだんに使っていてローカル料理というよりインターナショナル料理の味わいである。なるほどプエルトガレラヨットクラブのコックだったのが頷けるのだが、まことに僭越ながらAfritadaの方はこれがアフリタダ?… どことなく甘い、ヴィサヤンテイストで、彼女はレイテ出身だから当然といえば当然なのだが、ヴィサヤンに典型的なタガログ料理であるAfritadaを作ってもらうのは無理がある気がした。そこで、当地でのパーティ料理の主役であるAfritada、それにKalderetaは、地元出身者に頼むことにした。かつ、Afritadaはチキンではなくポークでなければならぬ。というわけで、Pork Afritada & Kalderetaはエディの細君のセレステが引き受けてくれることになった。なんと、ダブルシェフ体制という豪華布陣である。料理素材の仕入れはシェフのルートが通常のパターンだが、こういう経緯もあり、豚、鶏はエディのルートから仕入れることになったのだ。このことはメインシェフの方にも話して、了承してもらっている。 飲み物は、上記の他に、サンミゲルのピルセンビールとレッドホースビール、マタドール(ブランデー)を用意する予定だ。各自でプレートに料理を盛ってもらうブッフェスタイルだが、着席して召しあがっていただけるようテーブルと椅子を用意する。ナグラビーチからの眺めと空気を満喫していただけたらと思う。当日、天気のいいことを祈る。また、ディナー後の夜は当地のやり方に従い、恥ずかしながらNew Wedd Danceを披露することになっている。新郎新婦がスウィートダンスをして、祝儀として裸札やコインのままドレスにピン留めするよう乞うのである。20ペソとかそんなものでいいのだそうだ。その間、フィリピンではおやつとしておなじみのSuman (Sweet Rice)やBico (Sticky Rice)、ビール等を手かごに持って、誰か販売してくれる予定だ。もちろん、レセプション会場ではフィリピン流にカラオケを用意するから、挙式当日の朝から皆さんには自由に、大きな声で歌っていただきたい。残念ながら今のところ、日本語の曲が歌えるカラオケセットは見つかっていない。タガログ語や英語の曲に席巻されることになりそうだ。 ◆◆◆◆ この記事を書いていて、約1年半前に書いた「ローカルなパーティ料理(婚礼料理)について」を参照して驚いたのは、豚の値段が1.5〜2倍にもなっていることです。今年に入ってからのインフレは特にすごかったが、この2年間位でプエルトガレラの諸物価は2倍近くにまでなっています。クリスマスが近づいていることもありますが、今いちばん安い魚でもキロ130ペソもします。マニラの方が安いという、おかしな現象です。ガソリン価格の下落から定期便バンカボートの料金が値下げされ、他の運賃にも値下げの動きがあるかも知れないと「バンカボート驚愕の値下げ!」で書きましたが、遅れてきたフィリピンがまさに発展せんとする今、インフレはもはや後戻りできぬところまで来ているようです。こんな片田舎のプエルトガレラでもこんなに物価が高く、金、金を意識せねばならぬのでは、スローライフともいえなくなってくるので、結婚を機に近郊のもっと安いところへ自宅兼事務所兼店舗を設けようと算段しているところです。 2008年12月16日追記: 「Pork Afritada & Kalderetaはエディの細君のセレステが引き受けてくれることになった」と書きましたが、先日エディ宅で飲んだところ、突然細君の義弟が料理するといい出して、さらには友だちなのになぜ他の人にメインシェフを頼むのだと、フィアンセと私に詰問しだした。おまけに、その義弟本人やエディの友だちまでやって来た。すでに上記の成りゆきを説明してあったので、こちらは目を白黒させるばかり。「内外野の境界線を越えてくるフィリピン社会での闘い方」の記事で書いた、フィリピン人特有の「我田引水」攻勢である。一度や二度説明を聞いても、身内意識の強い彼らはそれが沸き起こってくるとどうにもこうにも止められなくなってくるようだ。「モウドウニモトマラナイ!」のである。エディの細君が私たちの挙式の役をこなし、しかも乳幼児を抱えているので料理までできないと思いはじめたのがきっかけなのかも知れぬが、そうだとすると、問題は本人たちも意識せぬうちにすり替えられていたことになる。これがフィリピンの「我田引水」文化である。というわけで、Pork Afritada & Kalderetaの料理人はまだ探しています。あっちこっちで話が二転三転してきててんやわんやですが、また報告したいと思います。 |
|
|
|
トラックバックURL
→http://puertogalerawedding.blog95.fc2.com/tb.php/367-f38b0d09 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) |
|
| ホーム |
|




































