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写真を撮る立場の者が、撮られる立場になったとき、どんな人にどんなカメラで撮ってもらうか? そりゃ、こだわります。だって、一生に一度の結婚式ですよ。最初は、フィリピンを代表するファッションフォトグラファー、Linen Uyさんに来てもらうことも考えた。しかし、それでは私たちのローバジェットプランから大きく外れてしまうし、かといってローカルでは決まりきった婚礼写真しか望めない。
そんな折、目から鱗が落ちたのが、先だって行ったプエルトガレラウェディングのイメージ撮影だった。「Taken with a Ricoh Caplio500Gwide by Maricel and a JR's Friend」で掲載した写真は、すべてフィアンセとモデルの友だちが撮ったもの。フルオートのコンデジで“抑え”のショットを期待したのだが、結果は思っていたよりずっとよくて、使えるものが多かった。 昨今のデジカメはいかに偉大なことか。テクニックなどなくとも、感性の趣くままにシャッターを切れば破綻のない絵ができてくる。もちろん、ある一定の線は越えられない。だが、コンデジ自体ある一定のレベルは越えられないのだから、センスのいい者に頼めばある程度期待できるのではないか? フィアンセの家族がプエルトを訪れた際、まだ10代の末弟が同機を手に、見事な絵を何枚も切り取っていたこともこの思いを強くした。私は唸ったものだ、若い力って素晴らしいな、脱帽だな、と。そういうわけで、私たちの結婚式は、おかしないい方だが、フルオートのカメラとフレッシュな才能に頼って写真を撮ってもらうことにした。すべて身内からセンスで選んだフォトグラファー、ビデオグラファーである。 The 1st Still Camera: Ricoh Caplio 500Gwide ![]() Photo by Maricel © 2008 Tetsuya Endo. All rights reserved. 上の写真は、普段から多用しているRicoh Caplio 500Gwideでフィアンセが撮ったものだ。このモデルたちのように、私たちもチャーチウェディングの後ムーリエからバンカボートに乗り、プエルトガレラ湾を抜けてバラテロのナグラビーチリゾートに向かう予定を立てている。その時、防水仕様であるこのカメラは、波しぶきもものともせず活躍してくれるはず。 このカメラは、私が645や35のフィルム一眼でウェディングを撮る時はサブなのだが、陰影を捉えられるフィルムカメラライクな描写で、フォトショップでの加工により表現の幅が広い。35mm換算28-85 mmズームレンズの全域でほぼパンフォーカスなのもあいまって、オートにしておけば、センスさえあればいい絵が撮れる。フィアンセのスライドショーでも証明されていると思う。 操るのはもちろん、私が脱帽したフィアンセの弟、Dexterである。12歳の姪、Camilleにもシェアしてもらうつもりでいる。彼女の子供の視点がまたピュアなのだ。そんなカメラを手渡しながらの撮り方も、またフィリピンらしくていいものだ。コンデジでは最大級の1/1.8型の撮像素子で8.13MPなため、A3サイズ位までは申し分のないプリントを得られる。 The 2nd Still Camera: Contax T2 ![]() Photo by Tetsuya © 2008 Tetsuya Endo. All rights reserved. フルオートのスチールに、フルオートのビデオを揃えれば十分だと思っていたのだが、フィアンセがフィルムカメラも使って欲しいといい出した。で、ご登場願うのが、往年の名機Contax T2である。上の写真は"A Man Goes to North"の旅のとき撮ったものだが、"Transition Japan"の旅のときも含め、メインカメラを凌ぐ大活躍をした。なんともいえぬ空気感を表現し、いまのカメラにない味を持ったフルオートコンパクト35mmフィルムカメラである。 安易に撮ったのではブレでA3までの引き伸ばしには耐えないし、難点はオートフォーカスが被写体により外れることとファインダーのパララックスが大きいことだが、38 mmの固定ゾナーレンズに嵌ったときには想像を越えた絵になる。というわけで、このカメラはサブとして、写真センスがいいとフィアンセが主張する兄嫁のJennyに使ってもらうことにする。 Video & Sub Still Camera: Kodak Easyshare Z1285 ![]() Photo by Maricel © 2008 Tetsuya Endo. All rights reserved. ![]() Photo by Tetsuya © 2008 Tetsuya Endo. All rights reserved. 私的にはスチールが専門で、フォトグラファーに徹しようと思っていたのでビデオを撮ってもらうつもりはなかったのだが、フィアンセが若い世代らしく動画を残すことにご執心なのでeBayで探してみた。すると、最近はデジタルビデオの進化で、安価なコンデジでも従来の高価なビデオ以上の高画質映像が撮れることを知った。そこで入手したのが、Kodak Easyshare Z1285だ。 Ricoh Caplio 500Gwideよりも若干大きめの1/1.72インチのCCDを搭載し、12.1MPの解像度で、コダックによれば76×102 cmのプリントまで可能というので、Ricohに置き換わる存在になるかと思った。が、上の写真でわかるように、さすがSCHNEIDER-KREUZNACH VARIOGON(35mm換算35–175 mm)レンズだけにシャープだし、コダックらしいこってりした色乗りもいいのだが、大半のコンデジと同じく現実より綺麗に、明るめに写る。 フォトショップでいじり様がない、軽薄で完成された画像なのだ。陰影の表現のしようがない。では、ビデオはどうかというと、こちらはiMacの20インチディスプレイいっぱいに再生しても、鑑賞に堪えられる画質だった。MPEG4のオリジナルをEasyShareを介しiMovieで編集・保存しても、それほど大きな画質の劣化はない。最高画質はHD (1280×720pixel) at 30 fpsだが、VGA (640×480pixcel) at 30 fpsと20インチディスプレイ上ではそう変わらず、ハイビジョンTV(16:9画面)を持っていなければVGAで十分。 レタッチせずになるべくオリジナルに近い画質でビデオをアップしようとしたが、ここミンドロで利用できるプロバイダ、SMARTのワイヤレスではどうしてもアップロードできぬ。しかし、DVD-Rに焼いて納品するウェディングビデオサービスでは問題ないわけで、皆さんのウェディングでは期待していただいてよいと思う。因みに、今回このカメラを使ってくれるのは、フィアンセの家族でいちばんクリエイティブという、長女Teresitaである。 追記:やっとアップロードできたのでご覧ください。縮小、劣化されているので、ぜんぜんクオリティの参考にはなりませんが。 追記2:その後、vimeoで原寸のビデオを画質の劣化もあまりなくアップできたので掲載します。HD (1280×720pixel)モードとVGA (640×480pixcel)モードのクオリティの参考にもなるし、私たちがウェディングビデオグラファーとしてDVD-Rでお届けするものと、ほぼ同品質と思ってもらっていいと思います。改めて気づきましたが、このカメラの写りはTV的なのでスチールの描写もそんな風になるんですね。 HD (1280×720pixel) Whitebeach Labyrinth from Tetsuya Endo on Vimeo. VGA (640×480pixcel) Maricel at Mirror from Tetsuya Endo on Vimeo. |
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