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私が立っている場所。その2
そういうわけで、特別居住退職者ビザ(SRRV)手続きのためにマニラ空港に降り立ったその足でPRA(Philippine Retirement Authority)に向かったわけだが、メトロマニラの薄汚れた街を乗降扉開けっ放しボロボロのバスが真っ黒い煙を盛大に吐き出しているのを見たとき、ひどいところに来ちゃったなぁと思ったものだ。

まあいいさ、俺は田舎に住むんだから、と思っていたのだが、当時PRAの職員だった日本人S氏の強い薦めで最初はマカティに住むことになった。ところが、このS氏のいうことをまともに信じてはいけないことが後に明らかになる。

そもそも、フィリピンに来る前何度もメールでやりとりしたときから、私はウェディングフォトグラファーから始めたい旨を彼に伝えていて、フィリピンは結婚式に金を使うから有望だいいところに目をつけたなどといわれ、日本的感覚で官庁に勤めるひとがそういうのだから間違いないと思っていた。

しかしこの方は結局フィリピンの現実を何も知っておられなかった。移動にいつもタクシーを使いジプニーの乗り方も知らない方が知ったかぶりをしてもらっては困る。この貧乏国で得意先をぎゅっと握ったフィリピン人フォトグラファーが、おいそれと異国から来たフォトグラファーに仕事をする機会を許すわけがない。

海外移住を考えている皆さん、現地でいろいろなことをいうひとがあると思いますが、最初の夢を貫いてください。ある程度人生経験があるのなら、あなたが考えたことは、あなたにとって正しいと思います。人生は、短い。私はマカティでずいぶん無駄金を使ってしまいました、、、。

仕事面だけでなく生活面においても、マカティに1年暮らすうちに、よく取り沙汰されるようなフィリピン社会で日本人が出会う摩擦を経験したわけだが、フィリピンに来た最初の段階でつまづきがあったのは確かだ。S氏はおろか、PRAという組織自体も残念ながら信じるに足る組織ではないことが明らかになった。朝令暮改でSRRV取得者へのアフターケアがまったくなされない。

こう書くとまるでフィリピンがとんでもない所のようだが、それは違う。それでもまだフィリピンがいいと思えるのは、「フィリピーノっていい奴らだな」という第一印象がプエルトガレラのような田舎で暮らすと再認識されるのと、やはりここのような空気を吸ってしまったらニ度と日本へは帰れない。ときどきマニラに出かけて帰ってくるだけでも、ぜんぜんくつろいでいる自分に気づく。

というわけで、メトロマニラで自分のマーケットが閉ざされているのなら、自分の好きなプエルトガレラでマーケットをつくってやろう、と考えたのだった。

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バタンガス~プエルトガレラ間フェリーからプエルトガレラのタリパナン方面を望む
Copyright © 2007 Tetsuya Endo. All rights reserved.
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テーマ:海外生活 - ジャンル:海外情報

【2007/02/28 17:55】 | ポストマテリアリズム(フィァッピー) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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